今回ご紹介するのは、社内ラジオを活用した、退職防止策です。
ここに焦点を充ててお話をします。
1. なぜ育休後の退職が問題なのか?
育休は仕事と家庭を両立するために重要な制度です。
でも、育休取得後に退職してしまう社員が多いという課題を抱える企業は少なくありません。
育休後の退職を防ぐために、企業側ができることは何があるのでしょうか。
まずは育休後に退職が増える理由について考えてみたいと思います。
育休後に退職が増える理由
柔軟な働き方ができない
→「時短勤務だとキャリアが停滞しそう」「子どもの急な体調不良に対応しにくい」
職場の理解が不足している
→「育休明けの働き方について、周囲に理解されない」
キャリアの将来が見えない
→「このまま続けても昇進のチャンスがあるのかわからない」
企業にとっても育休は、家庭と仕事を両立し、
長く働いてもらうための重要な施策です。
だけどせっかく育休取得後、
すぐに退職してもらっては企業としては大きな損失となります。
そして優秀な人材が離れることで、採用・育成コストが増えて、組織の生産性も低下・・・。
では、どうすれば育休明けの社員が安心して職場に戻り、
長く働き続けられるのでしょうか?
2. 育休後の退職を防ぐために必要なこと
① 復職前後の情報共有を強化する
育休中は、業務の進め方やチームの状況が変わることが多いため、
復職後に「まったくわからない」状態にならないようにすることが重要です。
✓効果的な情報共有の方法
育休中でも気軽にチェックできる「社内ニュースレター」を送る
事前に業務の最新情報や変更点をまとめた資料を共有する
社内ラジオで会社の動きを定期的に伝える
密に情報共有をすることで、スムーズに復職することができます。
② 柔軟な働き方を支援する
育休復帰後は、フルタイムで働くのが難しい社員もいるかと思います。
そのため、柔軟な勤務制度を用意することが求められます。
取り入れるべき制度例
・時短勤務やフレックスタイム制度の拡充
・リモートワークの導入
・「コアタイムなし」のフレックス勤務
企業が制度を整えて「働き続けやすい環境がある」と実感できることが退職防止につながります。
③ 上司や同僚の理解を深める
育休から復帰した社員が「周囲に迷惑をかけているのでは?」と
不安に感じることが多いので、職場全体で理解を深めることが大切です。
理解を深めるための取り組み
〇育休復帰社員向けのメンター制度
〇上司向けの研修(育休復帰後の社員との関わり方を学ぶ)
〇社内ラジオで「育休復帰あるある」や「上司のサポート事例」を紹介する
3. 社内ラジオを活用して、育休後の退職を防ぐ
社内ラジオは、育休中・育休復帰後の社員とのコミュニケーションを強化するツールとして非常に有効です。
そこで社内ラジオの強みをご紹介します!
① 育休中も会社の雰囲気を感じられる
育休中は会社との接点が減り、「復帰後、職場になじめるだろうか?」という
不安を抱えることが多いです。
社内ラジオの活用例
「会社の近況ニュース」:新しい取り組みや社内イベントの様子をラジオで配信
「上司からのメッセージ」:復帰を迎える社員へエールを送る
「先輩ママ・パパの声」:育休復帰経験者がリアルなエピソードを語る
社内ラジオの企画として育休中の社員にメッセージを届けることができます。
② 育休復帰後の不安を解消する
育休明けの社員にとって、
「周囲の目が気になる…」
「子育てしながら働くにも、はじめてのことばっかり…」
といった悩みはつきものです。
社内ラジオの活用例
「育休復帰Q&A」:復職経験者が、育休明けの社員の悩みに答える
「ワーキングママ・パパの1日ルーティン」:仕事と育児を両立するコツを紹介
「上司に聞く!育休復帰後のサポート方法」:職場の理解を深める内容を発信
こんなコンテンツを伝えることで、社員は育休復帰に前向きになることができます。
③ 社員同士のコミュニケーションを活性化する
そしてとても大事なことは、社員同士でコミュニケーションをすることです。
育休明けは、
「職場の変化についていけるか不安」
「孤独を感じる」といった悩みが出てきます。
社内ラジオを通じて、社員同士のつながりを感じられる場を作ることが大切です。
社内ラジオの活用例
「チームメンバーからのメッセージ」:復帰を歓迎するコメントを紹介
「育休復帰社員の座談会」:リアルな体験談をシェアし、共感を生む
「子育てと仕事のバランスの取り方」:育休後のライフスタイルに関する話題を提供
育休からの復帰は、社員同士のつながりが薄い場合が多いです。
そこを社内ラジオでコミュニケーションをフォローすることができます。
4. 社内ラジオで「続けたくなる職場」をつくる
「続けたくなる職場」って?
育休後の退職を防ぐためには、復帰前後のサポート強化、柔軟な働き方の整備、職場の理解が大事です。
そのために、社内ラジオを活用すると、よりスムーズな情報共有やコミュニケーションが可能になります。
いかがでしたでしょうか?
それでは最後に、社内ラジオで育休後の離職を防止するポイントを4つお伝えします!
POINT1.育休中も会社の近況を伝え、つながりを保つ
POINT 2. 復帰後の不安を和らげるコンテンツを提供する
POINT 3.育休経験者の声を共有し、安心感を生み出す
POINT 4.上司や同僚の理解を深める情報を発信する
それぞれ、社内ラジオで1つ1つにフォーカスした企画を打ち出すことで、育休後のスムーズな職場復帰をうながすことができます。
「育休後も安心して働き続けられる職場」を実現するために、ぜひ社内ラジオを活用してみてはいかがでしょうか?
