【18年の主婦経験】「料理は化学」と語る専業主婦が、春巻き屋からレトルトに辿り着き、プロから頼まれる開発者になるまで(ゲスト:レトルト工房ぐ〜!)

【18年の主婦経験】「料理は化学」と語る専業主婦が、春巻き屋からレトルトに辿り着き、プロから頼まれる開発者になるまで(ゲスト:レトルト工房ぐ〜!)

今回のゲストは、宮城県多賀城市で「レトルト工房ぐ〜」を運営する萱場沙織さんです。

🍲 18年の専業主婦時代。「料理は科学だ」と思って作った日々

18年間、専業主婦として家族の食卓を支えてきた萱場さん。「料理は化学だ」と温度や調理時間を試行錯誤し、栄養バランスを完璧に考え抜く毎日を過ごしていました。

ひょんなことから弟さんの春巻き店を手伝うことになり、70歳の母の負担を減らそうと、10ヶ月かけて自身の仕込み工房を設立。しかし完成直前に弟さんの店舗が閉店してしまい、一度も納品することなく「収入ゼロ」の絶望に直面します。

📮 惣菜屋では救えない。「常温×ポスト投函」の条件から生まれたレトルト

追い込まれた萱場さんですが、元々抱いていた「本当に困っている人に食事を届けたい」という思いに立ち返ります。

「最初は惣菜屋さんを考えたんですが、お店に来られる距離の人しか買えないし、日持ちもしない。本当に困っている人って、うつや体調不良、育児や介護で家から出られない人なんですよね。そういう人たちに、受け取る手間もなくポストアレンジや置き配ができる『常温で栄養豊富な食事』と考えたら、条件的にたどり着いたのがレトルト加工だったんです。レトルトがやりたかったわけじゃないんですよね(笑)。」

そうして生まれた無添加レトルト食「んだ5ってこいづばー」は、常温で手軽に栄養が摂れる商品として評判を呼びます。

📊 「味がグラフで見える」資格ゼロから全国のプロを支える存在へ

現在、ぐー!には「自店のカレーをレトルト化したい」という全国の個人店からの依頼が絶えません。 大手が受け入れない小ロット開発(1個〜試作対応)を行う萱場さんですが、調理師や栄養士の資格はありません。支えているのは、18年間の主婦経験です。

「味見をすると足りないコクや甘みが立体的なグラフのように見えて分かります。そこに調味料や工程を足して、レトルト加熱に負けない特別な味へ調整するんです。」

🚀 絶望だった春巻きの具から、全国展開の大きな夢へ

工房名「ぐ〜」の由来は、始まりだった春巻きの「具(あん)」。「いつか全国のご当地食材を使った春巻きを開発し、障害者支援の方々に巻く作業をお願いするなど、新しい雇用と楽しみを生み出したい」と語る萱場さん。

「日常の積み重ねは、絶対に未来の武器になる」。誰かを救いたいという一心でピンチを乗り越えてきた萱場さんの言葉は、聴く人の心に明るい勇気を与えてくれました。

 

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